SHDコース

今年はTAVI、LAAC、M-TEER、T-TEER、Brain & Heart、病診連携と、昨年よりさらに充実したSHD領域を網羅するプログラムを企画しております。
プログラムや、コースディレクターに聞いたプログラムの見どころを随時更新していきます。

プログラム

6月24日(火)

ダイバーシティ

豊橋もそろそろダイバーシティについて考えんとかん!

Brain&Heartカンファレンス

脳・心臓について互いの見解を共有しよう!

山口 遼先生
心原性塞栓は循環器だけで診断・治療は完結できません。
左心耳閉鎖・卵円孔開存症の閉鎖を行っている中で本当に術前診断は合っていたのか? 術後抗血栓療法は本当にこれでいいのか?など不安になる状況が多々あります。
2つの専門家同士で意見を交換し、循環器内科医としては脳の専門家の意見を共有しインターベンション医の自己満足に陥らないように、また脳の先生にとってはそもそも脳梗塞予防のインターベンションはどれほど有用で、循環器へ紹介する価値があるのかといった内容について、今一度情報共有ができたらと思います。
6月25日(水)

弁膜症と地域連携

カフェテリアミーティング

6月26日(木)

Amuletを知ろう

山口 遼先生
治験が終わり、本邦でもいよいよ通常使用できるようになったAmulet。
既存デバイスとはどこが異なり、どのように使い分けることがいいのでしょうか。
Amuletの特徴と分かっていること・まだ分かっていないことを含めてレクチャーと実際の症例を通して理解を深め、左心耳閉鎖に対する新たな選択肢を共有しましょう!

LAAC不成功症例はどれ? MasterはFailureを予測できるのか

山口 遼先生
経皮的左心耳閉鎖は循環器のインターベンションの中でもかなり安全性が高く、またその効果についてもエビデンスが構築されてきています。
そのため症例数はどんどん増え、解剖学的に難しくても何とか挑戦するのが実臨床だと思います。
ただ豊橋でも留置不成功例をもちろん経験しており、当初はどのような症例が留置困難なのか予測できず困っておりました。
左心耳閉鎖術が認知され広まってきている中、留置困難症例の予測と対応について悩まれている先生に届くことを期待して、当院でのWatchman留置不成功症例を提示します。
留置成功例と不成功例の術前画像を提示し、どれが不成功症例かマスターの先生方に当ててもらう形式のなかで、その過程の考え方を共有し、よりよい術前評価や技術向上につながればと思います。
またその議論をもとに最後にWatchmanライブで復習できたらと思います。
6月27日(金)

MitraClipビデオライブセッション

~Redo M-TEERの最前線: 成功へ導くために~

加賀瀬 藍先生
日本におけるMitraClipを用いたM-TEER(経カテーテル僧帽弁形成術)は2018年に導入され、今年で7年目。 治療経験は蓄積され、デバイスは大きく進化し、オペレーターやエコー医の技術も大きく進歩しています。
しかし、症例数が増えるにつれて、M-TEER後に僧帽弁逆流が再発するケースもあり、Redo M-TEERを検討する症例を経験している先生も多いのではないでしょうか。 本セッションでは、再発MRの治療戦略、MitraClipを用いたRedo M-TEERの適応判断と技術的課題、について徹底深堀りします。
症例の選択基準、合併症リスクの管理、そしてどのMitraClipデバイスをどう置くか、臨床現場で役立つ知見を経験豊富なエキスパートとともに考えましょう!!

三尖弁セッション

経カテーテル三尖弁治療を先取りする ~TR治療適応患者を探る~

加賀瀬 藍先生
TRに対する治療戦略が大きく変わろうとしています。
外科医に紹介するたびにtoo earlyあるいはtoo lateと診断されて、腎機能を気にしながら利尿剤を増量して、外来に来るたびに息切れや浮腫の訴えを聞く、そんな経験はありませんか?
2016年からTRに対する経カテーテル治療が始まり、技術革新を伴いながら世界に広まってきています。
世界では複数の新規デバイスの治験が進行中ですが、日本でもまずTEERがこのTRの臨床に加わろうとしています。
本セッションでは、TRの病態・血行動態を見直し、カテーテル治療の基礎を解説します。
新たな治療選択肢が加わることで、どのような患者にどう治療をしていくべきなのか、三尖弁の明日をエキスパートとともに考えましょう!!
6月28日(土)

TAVIライブ

Sapien3 URの可能性を考える

PCI after TAVI

Evolutと冠動脈アクセスを考える

徳田 尊洋先生
Evolutは狭小弁輪や高度石灰化を伴う大動脈弁複合体といった症例で使用される事が多く、また長期のdurabilityも高いといった特徴を持った生体弁です。一方で、冠動脈合併の症例では使用を敬遠される事が多いかと思われます。報告ではTAVI施行後、年1-2%程度の確率で冠動脈イベントが発生すると言われており、冠動脈へのアクセスへのマネジメントも求められる時代となっております。今回のライブでは、Evolutを使用しても冠動脈へのアクセスが出来る、不安がなくなるような工夫を見て頂きたいと考えております。すでにEvolutを使い慣れている先生も必見の内容です。是非ご覧くださいませ。

PASCALビデオライブセッション

~PASCALのすすめ: 知っておきたいPASCALの勘どころ~

加賀瀬 藍先生
M-TEERの進歩とともに、新たな選択肢としてPASCALデバイスが登場し、2024年から日本でもDMRに対して保険適応が認められています。
PASCALは従来のTEERデバイスとは異なる設計を持ち、ナイチノールを使用した柔軟性の高いデバイスで、幅広いグリップ面とスペーサー、そしてElongationにより腱索との干渉を減らすことができるのが特徴的です。
本セッションでは、日本におけるPASCALの初期成績と、実際の手技からPASCALのTip and Trickを共有します。これを見ればあなたも必ず明日からやりたくなる!そんな勘どころが満載です!!

TAVIライブ

Navitorの適切な留置/方法を再考する

徳田 尊洋先生
皆様もご存知の通り、Navitorは2022年1月より使用できるようになった経皮的大動脈弁留置術用の生体弁です。上市からすでに3年経過しており、僕達の経験値も蓄積されました。今回のライブでは、pop-upを最小限に防ぎ、Navitorの良さを最大限活かせるような工夫をライブでご覧頂きたいと考えております。また、キーノートレクチャーでは、基本から応用まで簡単にレビューしていただけますので、初めての先生や使い慣れている先生も必見の内容となっております。是非ご参加ください。

TAVIライブ

脳保護デバイス×狭小弁輪への挑戦

山本 真功先生
TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術) の安全性と適応拡大が、今まさに新たなフェーズへと突入しています。
ボストン・サイエンティフィック社のSENTINEL™ 脳塞栓保護デバイスが日本でも保険償還され、ついに本格導入されました。実際に使用すると、確実に塞栓物を捕獲しており、その有用性はすでに臨床の現場で実感されています。TAVIのさらなる安全性向上に向けて、脳保護はもはや“オプション”ではなく、新たなスタンダードへと進化する可能性があります。
そして今回、豊橋ライブにてSENTINEL™ を用いたライブデモンストレーションを実施します。
しかし、ここで終わりではありません。今、注目を集める「狭小弁輪」に対する新たな治療戦略にも挑戦します。どのデバイスを使用するかを事前に告知せず、実際の手技の中で最適なアプローチを選択するという、まさに“リアルワールドTAVI”を体感できるセッション。
脳保護×狭小弁輪対策――TAVIの最前線を余すことなく体感できる特別セッション。
最新の知見と技術が交差するこのセッションで、TAVIのさらなる可能性を探りましょう!!